定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「光る君へ」中関白家、すったもんだ

中関白家の凋落

写真は「NHK出版」より


自分達がやらかした事件で右往左往の
中の関白家の人々
母、貴子
夫亡き後、うろたえるばかり。
定子、伊周に漢文の素養を叩き込んだ往年の才女の気概は何処へ。


今の入道殿(道長)、その年の五月十一日より世をしろしめししかば、
かの殿(伊周)いとど無徳におはしまししほどに、
またの年、花山院の御こと出できて、
御官位とられて、ただ、太宰の権師になりて、
長徳二年四月二十四日こそは下りたまひにしか、御年二十三。
いかばかりあはれにかなしかりしことぞ。『大鏡』道隆


兄ちゃん、伊周。
父の創った「栄華」の頂点でぶいぶい言わせて、
挫折なく生きてきた人は、逆境に弱い。
かっての自信満々は何処へ。


この師殿の御一つ腹の、十七にて中納言になりなどして、
世の中のさがなきものといわれたまひし殿(隆家)の、
御童名は阿古君ぞかし。この兄殿の御ののしりにかかりて、
出雲権守になりて、但馬にこそはおはせしか。    『大鏡』同


弟、隆家
「さがなきもの」=手に負えぬ人、やんちゃ坊主
と、『大鏡』でも書かれているが
さすが、元ヤン?肝が座っている。
切り替え、早い。


中宮定子、ひたすらお気の毒。
実家の騒動に、きっぱり髪を切ってみせた。
当時の出家は「死」をも意味するが、
帝からの愛、執着は変わらず。
それが、この方を追い込むのではないか
     光源氏の愛=執着が、紫の上を幸せにしなかったように。
この方の悲劇はこれから。


ライバルが自ら墓穴を掘ってくれた感ありの、道長君。
ずっと、冷静。


個人的には、本郷奏多君の花山院、
もっと出てきてほしかった。

なんか、買ってしまう

「60歳の・・・」とか
「大人の・・」とかあると
なんか買ってしまう。


60代はみんな異口同音にいう
「落ち込んだ時は、ぐずぐず悩まずとっとと寝るに限るp134


明日の事さえまったくわからない。
わからない明日のためにすることなど何もないから今日を生きるのみです。p140



片ずけの役割は、ものや経験に風を通して
「循環」を引き起こすことのような気がします。p89


「いつか」のために必要なものは「今」のために手放すp197


ノウハウよりも、心意気を学びたい。

「光る君へ」やらかした:花山院vsヤンキー隆家

長徳の変、前哨戦
中関白家追い落としのきっかけになるこの事件。


明るいヤンキー隆家君(竜星涼)17歳


隆家こそいみじき骨は得てはべれ
       『枕草紙』「中納言参り給ひて」
中宮定子の所に参内し、
「素晴らしい扇の骨を手に入れた」
と吹聴して、
「見たことがない、見たことがない、骨だ」とあんまり騒ぐものだから
「そんなに見たことがないのなら、クラゲの骨なのでしょう」
と清少納言に突っ込まれ、そのシャレおもしろいから
自分、隆家が言ったことにしてくれ
という「軽い」ヤツ。


道長に上に行かれて、なんか、落ち込んでるから
「にいちゃん、おれがやったるで」
の、ノリで前後も省みず、花山院に弓射かけちゃった。


トラブルメーカーだが憎めない
こんなはまり役ない
   VS
どこまでも女好き、
出家の身で女に通う
花山院(本郷奏多)。
弓射かけられて
あわ、あわ、あわわわ・・・


これもまた、はまり役、
丸坊主になって
「我をば謀るなりけり」で退場してしまうのはあまりにも惜しく
再登場に期待していたが
やはりここで出てくれてうれしい。


高校生の痴話げんかみたいなことが
大きな政変につながるところが、
平安時代。