定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「光る君へ」日本紀などは・・・

ぼんじゅん

彰子中宮が豪華本を一条天皇に献上したのは
三十三巻と言っていた
三十三帖「藤裏葉」第一部の大団円


娘、明石の姫君が東宮に入内。
冷泉帝、朱雀院が源氏の二万坪の大豪邸六条院の行幸。
光君は「准太政天皇」という臣下としては最高位を賜り、
母の身分の低さゆえに臣籍に降下し
「源氏」として生きてきた、光君の栄華はここに極まった巻。


しかし、「物語」は終わらない。
「三宮」「罪」「罰」・・・
という単語がちらほら
これ以後、源氏の栄華が、内部崩壊してゆくところまで、
さくさく描き進めているということだろう。
ここから、先こそ「本当に書きたかったこと」


公任の宰相たちが読み聞かせの席で聞きとがめた
日本紀などは、ただかたそばぞかし
    日本紀など世にあるほんの一部を記したに過ぎないのだ
これらにこそ道々しく委しきことはあらめ
    これらの物語にこそちゃんとした委しいことが書かれてゐるだろう
「蛍の巻」での源氏の言葉


人の世の苦しみ、悲しみ、そして、愛。
人のこころの真実
それが「物語」にあるという。
なんという自負であることか。


紫式部が本当に書きたかったことは
源氏の栄華などではないということだ。