定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「光る君へ」⑵

この、絶妙なキャステイング①
花山天皇(本郷奏多)


十七歳で即位。
十九歳で退位。


世を保たせ給うこと二年。
そののち二十二年おはしましき。
(「大鏡:花山天皇の出家」)


摂関家に翻弄されたような生涯。
退位後のあれこれ。
キングダムの「セイキョウ」にはまりすぎたこの人が、
どう演じるのか。
登場の時から楽しみすぎる。


絶妙なキャステイング②
弟:藤原惟規(高杉真宙)
紫式部が父に「男子にて持たらぬこそ、幸いなかりけれ」
と嘆かせたとされる漢文ができない当の兄弟。
「自分の賢さは全部姉が持っていった」と言いながら
「あねうえ~」
と登場した時には、この人が
朝ドラ「舞い上がれ」のなにわバードマンの刈谷先輩だとは思えなかった。
頭脳明晰、理系の秀才と、この勉強大嫌いの惟規のギャップがたまらなく面白い。


第一回は「若紫」のエピソード
「雀の子を犬君がにがしつる」
だったが、
第二回には「夕顔」のエピソード
これから、何が散りばめられるか、楽しみ。


そして、紫式部が「源氏物語」に込めた「問い」
があちこちに。


後の夫になる宣孝(佐々木蔵之介)に
宣孝さま、幸せとはなんでございますか


この世の中にこころから、幸せな女などあるのかしら


「三郎=道長(柄本佑)のまわりには楽しくない人が多いの?
まわりのおなごは寂しがっておる
この会話の直後に
皇子を産んだ後、帝に遠ざけられる姉、詮子(吉田羊)の涙。
うまい構成だと思った


紫式部の「問い」にこのドラマ、どう答えていってくれるのか。
展開に期待。