定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「光る君へ」香炉峰の雪



『枕草子』は「徹頭徹尾定子賛美と自分の自慢話」
(「眠れないほどおもしろい紫式部日記」板野博行p116)


「香炉峰の雪いかならむ」という中宮定子の問に
私は「白氏文集」の漢詩を知っていたからだまって簾をあげました
という、自慢話なのだが、
これを書いたころ、すでに中関白家は没落しており、
この場面は、中関白家が一番盛り上がっていた頃の思い出。


中関白家の栄華とともに
関白道隆の専横
怒る、道長
憤る、詮子
とまどう一条天皇
調子に乗る隆家(竜星涼君登場)


すでに、大どんでん返し、内覧の宣旨への伏線は充分。
道隆がお酒ばっかり飲んでいるところも。 
この方、お酒の飲みすぎで、もうすぐ病死。
糖尿病だったとの説も・・・


と、すると
道隆=井浦新氏は、ちょっとスリムすぎかも。
自分の場面は取り終わったからか、4月からすでに他局に出演中。
  
    ARATAの頃から、注目している俳優さんだが、
    「実録・連合赤軍あさま山荘への道程」で
     ライフル片手に立てこもっていた姿や
     先の大河ドラマ「平清盛」で生霊となって都を呪った崇徳院
     自決する・三島由紀夫「11・25自決の日三島由紀夫と若者たち」
     など、おどろおどろしい役が印象的だった。
    
    もの静かだが、とってもいい人役では
    「ワンダフルライフ」の旅立ちのお手伝いをしながら
     自分も旅立ってゆく望月役
    「朝が来る」での特別養子縁組をした父親役が好きだった。
    
どちらもできる、実力派。
道隆役は今のところ、どっちつかずで、
ちょっと物足りない、気がする。