定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

子どもの日


『なぜ少子化は止められないのか』藤波匠


子どもたちも、すっかり成人してしまったので、
子どもの日の行事も他人事になってしまったが、
他人事ではなく読んだ。


「異次元の少子化対策」と言いながら、
30年前、自分が子育て真っ最中だった頃から、
何が変わったのか?


結局日本という社会はちっとも、変わっていないような気がする。
むしろ、悪くなっているのではないか。


現代の日本が、結婚して家族をつくり、
子どもを育てていこうという若い世代のごく当たり前の希望が、
経済や雇用の問題によってかなえられない国に
なっているということなんです。p72


少子化対策は、単なる社会保障政策だけにとどまらず、
経済・雇用環境の改善、さらには国民のジェンダーに対する
意識の修正も必要であることから、
少し給付金を増やせばすぐにでも効果がでるというものではないことは確かです。p126


若者がそれぞれの生き方を大切にし、
未来に希望をもてるような社会でなければ
少子化はとまらない。


少子化問題において変わるべきは、
若い人ではなく、社会の枠組みの構築に力を持っている政治家などの
リーダー層や企業経営者層、
さらには子育て期を過ぎた多くの一般国民である。p264


「子育て期を過ぎた」定年女子は
職場の子育て中の男子も女子も応援する。
電車のなかで隣に座った、赤ちゃんにもお母さんにも愛想をする。
他人事ではなく、そんな、ことから・・・
と考えた子どもの日。