定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

エンタメ100本

職場の後輩が、年にエンタメ、100本を目指しているというので、
もともとのドラマ、映画好き。
定年後、目指してみました。


テレビドラマ 一期、週、/3~4本×4期=15本くらい
           +朝ドラ2本+大河ドラマ1本    
   
TSUTAYA DISCAS 月4本×12=46本 + 時々、UーNEXT
   TSUTAYA DISCASには病気休職中に利用して以来、
   ずっとお世話になっています。
   病後、眼底出血が残ったため、両目で見るとものが二重に見える、
   眼帯して片目で見ないと歩くことも辛かった。
   ずっと家にこもる生活だったのだけれど、
   活字を読むのはしんどい。ビデオなら片目でもなんとか観られたので
   登録しておけば、郵送してくれるTSUTAYA DISCASはたいへん
   重宝しました。依頼、ずっと、利用しています。


映画館に通う 月1~2本=12本


 (宝塚関係 劇場通い+スカイステージ+配信 を入れたら、
  エンタメ、年100本、超えるんだけれど「宝塚入れてもいい?」と
  まだ後輩には聞けずにいます。
  ずっと職場では隠れズカオタだったもので・・・)


秋期の推しドラマ


日曜日  「アトムの童」若者二人はさることながら、
    ダークなオダギリジョー氏との絡みが 面白いです。


月曜日 「PICU小児集中治療室」 
    始皇帝、東京リベンジャーズ、晩年の渋沢栄一の
    イメージがどうしても抜けないのですが、
    吉沢亮君が、涙、涙。
    涙する姿にこちらまで、涙、涙してしまいます。


火曜日   休憩


水曜日  定番 相棒」
    初期からの相棒ファンではないのだけれど、
    これも休職中、DVD1本見た後、「相棒」の再放送見るという
    日々だったので、すっかりはまって、
   「相棒」始まったら必ず見なければ済まない、
    体質になってしまいました。


木曜日「サイレント」 
   川口春奈の自然体の演技が好感もてます。
   鈴鹿央士君は、「蜜蜂と遠雷」の天才ピアニスト役
   から注目しています。
   あんまりかわいかったので、「ドラゴン桜」の時は
   初め同じ人だと分からなかった。
   「六本木クラス」を経て今度のちょっと難しい役柄を
   どう演じるかなと期待しています。


金曜日 「クロサギ」 
    NHK役ではない黒島結菜に期待。
    「ちむどんどん」でいろいろ言われていたけれど、私は好きでした。
    朝ドラのヒロインはそもそも自分の思い通りに生きたい人が多いので、
    それをアクドクなく見せられたのはあの子のキャラクター故ではないでしょうか。
    民放での役に期待です。
    限りなく裏のある印象を初回から醸している、
    三浦友和氏にも期待です。


土曜日 「一橋桐子の犯罪日記」
    やはり、これが今期、一押し!
    これから、老後を迎える身には決して笑えない、
    テーマなのですが、松坂さんが明るく魅力的に
    演じてくれているので、重くならず見ていられて、
    そして考えさせられます。
    若い人たち、ムショ帰りの久遠役、がんちゃん(岩田剛典)や
    サーファーの女子高生とのやりとりが好きです。
     
思えば、病休中にやっていたことが、
定年後の生活の楽しみになっているような気がする。
この楽しみはこのままもっと年取っても行けるかも・・・
と思い始めた今日この頃です。

なにげに、京都御所

京都御所の近くの病院に25年くらい通っていた。

京都御所8月末 京都御所8月末

京都御所10月半ば

8月末 下立売御門あたり


30代半ば、職場の検診で
「どっちでもいいんですけど、受けますか」
の頃、たまたま好奇心で受けた胃の検査で 
胃粘膜下腫瘍というものがみつかり
それから、経過観察で2年に一回くらい胃カメラ呑みに通っていた。


それでも、だんだん育ってしまい2㎝に達するので
そろそろ、切除した方が、と言われたころ
クモ膜下出血で、入院、半年休職したので、
それどころではなくなってしまい
退職したら考えます。
ということになっていた。


で、退職したので、この夏、内視鏡と腹腔鏡の手術で1週間ほど入院。
ちょうど大文字送り火の日。
五階の病棟だったのでいくつか見られるかなと期待していたのだが、
手術の当日はやはり起き上がることもできず、
看護師さんがスマホで撮って見せてくれたのが本当に嬉しかった。


一週間ほどで退院した時、御所を散歩してみた。
検査で来た八月初めの、みんみんゼミがツクツクボウシに変わっていた。
御所のベンチで聞きながら、夏が終わるなあと思っていた。


それからひと月半、術後の診察でまた来た。
蝉の声はなく、緑は翳っている。
後ひと月すれば、すっかり紅葉し、京都は人でいっぱいになる。


紅葉直前の京都の緑樹が好きだ。

「百花」 読んでから観た


68歳。アルツハイマー型認知症。
年代的にとても気になる内容だ。
映画化のオビ付いていたけれど、まず読んでみた。


人は人との関係の中で自分を確かめる。
その1人、1人を忘れた時、自分は自分でなくなるのだろうか?
自分の人生に初めて関わってくれた「人」、母。


「失っていくということが大人になるということなのかもしれない」
しかし、母はその一つ一つを覚えていてくれる。
母が忘れていく、その一つ一つを息子は、取り戻してゆく。


一輪挿しの花、花。
動物ビスケット。
ピアノの一曲、一曲。
トロイメライ。
甘い卵焼き。
半分の花火。


映像になると、
記憶が混乱していくところ、
冷蔵庫に大量に残された卵を処分するところ。
震災の朝。
母の女としての日記を読んで嘔吐するところ。
リアルすぎて辛くなる。
しかし、活字で読んだだけでは分からなかった
「半分の花火」の意味が、映像で初めて分かった。


母の中に最期まで残ったものは、息子との再出発の記憶。
「半分の花火」


母の顔、女としての顔。すべて忘れ去った時の顔。
原田さんのそれぞれの表情がいい。
老いてゆく親と、親になろうとする自分。
その間で動揺する須田君がいい。


老いてゆく先のことを考えると不安にもなる。
でも、
今、できる「日」「日」のこと。
今、関われる「一人」「一人」とのことを
大切に積み重ねていこうと思った。


P.S
原田美枝子さん
好きだった作品
「家宅の人」緒形拳さんの はつらつとした愛人役。
     「さよなら」ときっぱり別れてゆく場面が印象的だった。
「眠りの森」(木村拓哉主演)アダルトチルドレンの真犯人(仲村トオル)の
     幻想の中の母親。セリフはないのに不気味な印象だけが残る
「折り梅」こちらは認知症の義母(吉行和子)を介護する嫁。
     心情がリアルに演じられた。
先の朝ドラ「ちむどんどん」のオーナー 
      年輪と経験を積んだ目尻のしわが魅力的だった。