定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

大掃除in熊本

91歳になる母が実家で一人暮らししているので、

年末の大掃除をしようかなと帰省した。

熊本は、まだ、散らずに銀杏並木が残っている。

京都はすっかり散ってしまったので、やはり暖かいのだろう。


熊本地震後、やっと天守閣が復旧した。

通町筋からのこの風景が自分の故郷の原風景だと気が付いた。

幼い頃から当たり前のようにあった、天守閣の風景。

無くなった時は、なにか、ぽっかり心に穴があいたような感じだった。


兄弟三人、みんな地元を離れてしまったので、

父が亡くなって十数年。母は一人で暮らしている。

子どもたちの誰かの所で、一緒に住むことも考えたが、

ある時、きっぱりと、こっちで暮らすと決意した。


コロナ期直前に、体調を崩して入院。

退院後、自由に出歩くことができなくなり、

支援対象になったが、週二回のリハビリに通い、若い人たちと話したり、

10程若い短歌の友達と交流したりするのが楽しいらしい。


宅配弁当、生協、訪問販売

など利用してスーパーやコンビニに行けなくても頑張って自炊している。


定年で非常勤になってから、

学期に2,3回帰省して、掃除や大物の洗濯や、

役所めぐりとかの援助している。


明治生まれの姑を在宅で介護して家で見取り、

気難しい夫も送って、十数年。

今が一番幸せ。だと言う、母に頭が下がる。

80歳過ぎてからの母の初めての一人での暮らし方。

自分もかく在りたいと夫とも話している。


もう、何度繰り返したかわからないが、

九州から戻って、冬の京都駅に降りた時の、

ピリッとした空気が好きだ。

身が引き締まる。

自分も、自分の暮らしをしっかりやらねばと思う。