定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「道」フェリーニ監督

坂本龍一さんが
エッセイの中で語っていたので、観てみた。


「僕が生まれて初めて見た映画は、
 フェリーニの『道』だったはずです。
 幼い頃、映画館の椅子で母の膝の上に座って、
 白黒のスクリーンを見上げていた記憶がある。
    『ぼくはあと何回、満月を観るだろうp63』」



私は何の役にもたたない女


この世で何をしたらいい


この世の中にあるものは何かの役に立つ


人間には何かわからん


女を道に置き去りにして、男は失ってから知る
そばに「いて」くれるだけでよかったことに。
人間の存在そのもの、関りの根源に触れる名作。


昔の名作はやはり凄い。
奇抜な展開も、派手なBGMも
効果もない。
それでも、こころにぐっと、入って来て
観せられる。


この映画を母の膝の上で観て、覚えているのもすごい!
また、この映画を膝の上に抱いて子どもに見せる母親もすごい
と、思った!