定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「光る君へ」母后、泣き落とし

写真はNHK出版のものです


されば、上の御局に上らせ給ひて「こなたへ」とは申させ給はで、

我、夜の御殿に入らせ給ひて、泣く泣く申させ給ふ。

・・・・

御顔は赤み濡れつやめかせ給ひながら、

御口はこころよく笑ませ給ひて、

「あはや、宣旨下りぬ。」とこそ申させ給ひけれ。   大鏡・太政大臣道長


さすが、母上

息子の寝所まで押しかけて

道長、内覧の宣旨を取り付ける。


藤原詮子

父は兼家、母は正室時姫。

道隆、道兼、道長は同母兄弟。

17歳で円融天皇に入内。

一条天皇を産む。


息子=一条天皇はかわいい。

嫁=定子、息子に取り入って、うざい。

嫁の兄=伊周、調子乗りすぎ

甥の父=自分の兄=道隆への不信感

もっと、根っこには自分を入内させ

摂関家の栄華をねらった父兼家への恨み

兄たちより、弟=道長の方がまだ、好き。

三郎だけがは昔から、私の味方。


という、どろどろの母后の感情が

道長を内覧にしてのけた。

この親族へのどろどろ感情は今もある、ある、ではないか。


「源氏物語」では、桐壺帝の后でありながら源氏と密通。

不義の子を産む、藤壺が

皇子を守るため母后として政治的にも変貌してゆく

姿を思い出す。


母は強し!