読んでから観た「母性」
『母性』湊かなえ
さすが、イヤミスの女王。
数年前に読んでいたが、
読んでいる間は面白くて、面白くてどんどん読めてしまうが、
読んだ後、イヤな感じが残る。
この作品も、その一つで中身はすっかり忘れていた。
「ハコヅメ」の二人が母と娘をやるというので見に行ったが、
映画見ながらこんな話だったったっけ?
ちっともイヤミスじゃない。
で、もう一度読んでみたら、映画どおりの話だった。
娘を愛せないルミ子(戸田恵梨香)の怪演はさることながら、
祖母たち、義母の高畑淳子とルミ子の母、大地真央がそれぞれに不気味。
母になれない娘を生んだ母と姑として。
女には二種類ある
母と娘
しかし、自殺未遂から立ち直った娘(永野芽衣)は
母でもあり、娘でもある「自分」を生きるようとする。
どっちであっても命は繋がれてゆくのだ。
母でもあり、娘でもある、
母でもなく、娘でもない
「私」を生きる。
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