いろんな所で紹介されているので、
思い切って、DVDを借りて観てみた。
怖いもの見たさ・・・。

７５歳以上の高齢者に自分で自ら死を選ぶことのできる
PLAN７５が国会で可決されたという近未来。
創りごとではないではない高齢者の置かれた境遇に
ぞっとして、止めようと何度か思ったが、
ここまで見たら、結末を知らなくては
という一心で、最後まで見た。

最後まで見てよかった。

この国はどこで、間違ってしまったのだろう。
老人と子供が幸せでない国に未来はない。
では、いったい、誰が、幸せなのだろう？

先週の朝日新聞４/28「多様な選択・幸せみとめてこそ」
多様な選択を認め合う寛容な社会であるほど、
誰にとっても幸せな社会、
そして新たな命を迎え入れやすい社会になるのではないでしょうか。
柴田悠京大教授

叔父の遺体を乗せて、爆走するヒロム（磯村優斗）
PLAN７５のコールセンターで最後の電話のお世話をしながらも
疑問を持つ瑤子
若者たちの姿に希望が見える。

政府の都合、たくらみにはのらない。
自分の生命は自分で全うする。
一度はPLAN７５を選択しながらも
最期を迎えるための施設からぬけだし
生きていこうとするミチ（倍賞千恵子）。
毅然とした朝日に向かうミチの
しわだらけの顔が限りなく美しい！