定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「PendingTrain」最終回

なんだか、よく分からない終わり方だったが、
ラストの物理学者(間宮祥太郎)の笑みと
未来に残ったおっさんに、米澤からの手紙が届いたことから
危険は回避され「日常」は続いたのだろう。


萱島(山田君)の演説にはぐっときた。
自分の眼で
   耳で
   身体で
こいつ(ハート)の奥底を観ろよ!


真剣に語る、彼の周りで動画撮り回る連中の
とりわけ、真横にくっついているメガネの男の
呆けたような顔が全てを語っているようだった。


約束された「日常」の足元で
何が、起こって、いるか知らず、
大きな危険が秘密裏に回避されているかもしれないのに。


そして、次の一説を思い出した。  


道義に重きをおかざる万人は、
道義を犠牲にしてあらゆる喜劇を演じて得意である。
ふざける騒ぐ。欺く。嘲弄する。馬鹿にする。踏む。蹴る。
ーー悉く万人が喜劇より受くる快楽である。 
    夏目漱石『虞美人草』


今度の危険は回避されたとしても
未来は、見えない。どうなるか、わからない。


エンデイング
萱島と白浜の言葉が効いていた。
「やれるだけ、やってみよう」


今、何ができるか。
今日、何ができるか。
今、ここで、何をするか!