定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

輝峰:まんたろうの道

姉の綾夫婦が作った、酒に「輝峰」と名づけたと。
「今日も生きて暮らしていく人の営みとともにある名にしたかった。」
と姉は語った。
 輝く峰に草花をさがして立つ、万太郎の姿が重なる。
自分の研究、学問の追求が、雲の上のことではなく
人の営みの中に、生活の中にあった人。


「わしにしか、できんこと」
を追求しつづけることが
人々や、将来につながってゆく。


「こんな、ようけいの草花と出おうてきた」
雑草という草花はない。ひとつひとつに名前があり、役割がある」
草花の一つ一つが唯一無二の存在。
その一つ一つの存在をいとおしんできた。
人も,
人も、また、同じ。
人と人との関わりの中で、
人の生き方にも影響を与え、
自分自身も成長してきた。


前に書いたエマーソンの詩「成功とは何か」
どんな方法であってもよい。
「この世を、少しだけよいものにして去ること」
万太郎の生は大成功だった。
また、この作品もそんな生き方を思い出させてくれた。


自分を貫くことの厳しさ。
それが、人に、未来につながる尊さ。


万太郎は、そんなことを考えさせてくれました。