定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

『老いる勇気』岸見一郎

『嫌われる勇気』は難しいけれど、
アドラー読みたいという、
93歳、母に薦めた。


病気は、生き直す契機になります。
生きなおすという言葉は、

恢復の途上にあった私の胸に新鮮に響きました。
生きなおす、とは新たな生を生きる、

病をきっかけとしてよろよく生きるということです。
p52


母は、コロナのかかりの頃、体調を崩してひと月ほど初めての入院。
(お産以外で)
それから、自分は変わった、変わったと言いながら、
現在も一人で頑張っている。


老いをどう生きるかを決めるのは親本人です。
親の課題に土足で踏み込み、
子どもである自分の理想や希望を強いるようなことがあってはいけません。p98


一緒に暮らしてはどうかと、自分の家族も、弟の家族も提案したが、
自分は慣れたところがいい、と頑張ってくれている。


介護する人とされる人とに求められるものは基本的に同じです。
自立した大人であること。
生産性をはなれること。
できないことを「できない」と言える勇気をもつことp136


学期に何度か帰って、できないことをで手伝い、
買い出しをしたりして3年。
今年は、自分の夫が入院生活をしていることもあり、
この前は、自分の方が体調を崩してしまった。
自分の方も、頑張りすぎないことが肝要。


私たちにできることは、常に「今、ここ」でできる最善のこと
をしようとこころがけて生きていくことです。p120


親のことも、夫のことも、子どもたちのことも、
自分自身も状況は日々かわる、
考えだしたらきりがない。
それが、人と関わって生きてゆく、ということかもしれない。


アドラーは「あらゆる悩みは対人関係の悩みだ」と言っていますが、
生きる喜びや幸福は、対人関係の中でしか得ることはできません。・・
人間は、他者とのつながりの中で生きています。
他者とのつながりを離れた幸せはないということです。p151


不安はあとから、あとから湧いてくる。
が、
「いま、ここで、最善を尽くそう」とこころがけて暮らそう。