定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

『怪物』だーれだ

「怪物、だーれだ」


現実は、それぞれにあり、
それ、をそれぞれが、認識する。
認識は妄想に膨らみ
怪物と化す。


先に映画を観たが、よくわからなかったので
ノベライズを読んだ。


1章
親からみれば、学校の先生は怪物。
2章
先生から観れば、モンスターな親、
子どもたちは怪物。
3章
そして
子どもたちの真実。


心の奥の、その人だけの、ピュアな部分。


そこを、
社会や常識という物差しで測ろうとすると
«怪物»になるのではないか。


この上なく、不気味で怪物的だった
校長先生(田中裕子)の言葉が胸に刺さる。
そんなの、しょうもない。
誰かにしか手に入らないものは幸せって言わない。
しょうもないしょうもない。

誰でも手に入るものを幸せって言うの
p295」


ラストの風景
突きぬけた、空、草原
自然の中をかけてゆく二人の少年


誰でもがもつ、こころの中の、自由な自然な世界
誰でもが持つ「幸せ」


エンドロールにもあげられた
坂本龍一氏のピアノ曲が
限りなく切ない。