「まんてん」万太郎の成長
『科学研究が、それに携わる科学者、研究者の好奇心に支えられている。
・・・科学者を研究に駆り立てる動機は、
基本的には「好奇心」と考えてよいと思われる。
村上陽一郎』
という文章がある。
植物が「好きだ」「好きだ」ばっかりで突っ走ってきて、
急激な近代化の渦中にある「帝国大学」に振り回される万太郎が、
「地べたをはいずり回る」のが自分の道だと言い切った時の顔つきに
大人になった表情を見た。
先日読んだ『人生はあなただけのものじゃない』トム・ラス
の中の一文
自分がやりたいことよりも先に、
自分が何によって貢献できるかを考える。
そこに人間の成長があるp102
強みやそれを伸ばす努力は、
その人だけのためでなく他の人に影響を与えてこそ
意義があると思うのだ。p98
万太郎の存在に周りが触発され、影響され、
自らの道を見出してゆく。
その変化が清々しい。
これから怒涛のように戦争に雪崩れ込んでゆく時代にあって
自らの「黄金の道」をゆく姿に期待。
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