定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

希望の糸

号泣、必至!
東野圭吾の『希望の糸』

夏の入院中に、一気読みして、大泣きしてしまった。
隣の人に気まずかった、
久々の 泣きミス(テリー)。


加賀さんはあまり、出ない加賀恭一郎シリーズだが、
人間関係、親子関係の心情の機微が秀逸で、せつない。


親子とは何か。
家族とは何か。
夫婦とは何か。


子を思わぬ親はない。
たとえ、血のつながりはなくても。


自分の出生に疑問を抱き、父に反抗していた女子高生が、
事件解決後、未来に踏み出してゆく姿に泣いた。
動機に関わる秘密に現代科学に対する懐疑が突きつられているところが、
やはり、東野ミステリーだ。


希望の糸とは
未来に繋がってゆく人と人との関り。
糸は決して
血のつながり、DNAだけではない。


『沈黙のパレード』
刊行されたころ読んだのだが、なんか、忙しい時で、きれぎれとびとび
に読んだものだから、話の流れを忘れてしまい、
映画見た時、この人犯人だったっけ?
と思い、確認した。
この人が犯人だった。


老成したガリレオ先生(福山雅治)に人間への信頼、愛を感じた。


やはり、ミステリーは一気読みしないとダメだ、
と思う今日この頃。