「あの花が咲く丘で、君とまた出会えたら。」
しきりと宣伝していたし、
観に行って「泣きました」という評判なので
観にいってみた。
朝ドラの二人。
「舞い上がれ」のまいちゃん(福原遥)
と
現在「ブギウギ」に登場中のぼん(水上恒司)
やらかして、しばらく出てこなかった伊藤健太郎まで登場していた。
エンデイングは福山雅治
若い人を引っ張るには充分な作品。
今の自分に不満ばかりの女子高生が
終戦間際の6月にタイムスリップ。
束の間触れ合い、愛し始めた人を特攻に送る。
この、戦争はもうすぐ終わる。
戦後の日本の姿を知りつつも
伝える術もなく
飛び立ってゆく特攻機を送る心情が切ない。
祖父母が戦争を経験していて生の声を聞くことができた”最後の世代”
という作者が、「10代の人達に」向けて書いたといわれる小説。
泣いて、心を揺さぶられてどこに着地するかが大事だと思うのだが、
観てきた22歳の娘は
「戦争のことをもっと知らなければ
いけないと思った。」と言う。
このまま戦争の記憶がどんどん風化してゆくことを危惧したという
作者の意図は
正しく伝わったのではないか。
父母が戦争を体験し話を聞くことのできた世代の私は
現代に帰ってきた娘を迎える母(中嶋朋子)の心情にいたく共感した。
幼い頃、父母に直に聞いたさまざまな戦争中の話を、
私たちは、どう若い人に伝えればいいのだろうか。
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