本は文化である‼と思う本
最近、新聞の宣伝にでているので、何かと思ったら
文庫化されたらしい。
若い人はkindle版で読むのかもしれないが、
ページをめくり、付箋をはり
手元に置いて、
何年か経った時、思いついて引っ張り出してもう一回読む。
という、読み方をしてきたもので、
スマホやパソコンで読むとどうしても「情報」になってしまう
と、思ってしまう世代です。
『類』
森鴎外の末っ子、
大文豪の父を持ち、著名になってゆく兄姉に囲まれ
「何ものかにならなければ」
と焦る生涯。
一人の人間の生涯を小説として描く作家。
打ち合わせて編集する人。
表紙を装丁する人。
この、装画は画家を目指していた頃の
森類の作品。
位置を決めて書店に並べる人。
一冊の本として、出版され、読者の手に届くまでに
どれだけ多くの人の手と想いを経ることか。
«本は文化である≫
と思わされた本です。
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