定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

「満天のゴール」NHK

夏休みなので
録画したままだったドラマを、次々みている。


京都の峰山・伊根町
奈緒(桜井ユキ)は
結婚に失敗、亡父の家の売却のために帰ってきた。


直ぐに、戻るつもりだったはずが、
昔馴染みの人たちとの再会、
新しい出会い、医師(加藤シゲアキ)を経て、
看護師としてその街で生きなおす。


地域医療
一人暮らしの高齢者のターミナルケア
ヤングケアラー、
虐待
重い課題が見え隠れする。


早川順子(風吹ジュン)、
トクじい(柄本明)の最期に胸を打たれた。


身寄りがなく一人で死を迎えようとしている順子さんが
「生きるさまをみせてあげてくださいませんか」
という高志医師(加藤シゲアキ)の言葉に動かされ、
赤の他人の奈緒のところでのターミナルケアを受け入れる。
「自分の死を見せることが最後の教育」
という言葉を思い出した。


生命の尊厳
老いの尊厳
人生の尊厳
を考えさせられるドラマだった。


このドラマ観た直後に「白い巨塔」の再放送
教授選に悪戦苦闘する財前教授(唐沢寿明)を
みてしまうものだから、ギャップに苦しんだが、


医師は
人間の生命
生と死に、真摯に向き合うべきという
原作者、山崎豊子氏の強い主張。


20年前、見た時よりも、
自分も家族も病院のお世話になっている今、
痛切に感じている。