定年女子の日々・是好日

「定年」にはなりましたが、非常勤で働く「日」「日」です。

『日日是好日』



「読んでから観るか。観てから読むか」


このブログのひとつのテーマなのですが、
ブログの題にもさせてもらった『日日是好日』(新潮文庫)は
先に読んでいた好きな本でした。
お茶の心得はまったくありませんが、
映画化された時、お茶の先生役が、長年のファンである樹木希林さんなので
すっ飛んで観に行きました。


その後DVDでもう一度観ました。
2度目観て、じわっと沁みこんできた。という感じです。
希林さんが亡くなった後だったからかもしれません。


聴雨 「雨の日は、雨を聴く」p216


が好きです。映画のなかでも雨の音が聴こえてくるような気がしました。


「悪い天気」なんて存在しない。(毎日がよい日)p218


毎年、同じことを繰り返しても、決して同じではない。
むしろ、同じことを繰り返せる幸せ。
よい時も、悪い時も、どの日も同じ日はない。
人生にとってかけがえのない1日。


今までもそうだったのだけれど、
ばたばた過ごしてきてしまいました。
定年後のこれから、よいことも、悪いことも
丁寧に受けとめて暮らしていこうと
ブログの題にさせてもらいました。


ps
希林さんには数々の名作がありますが、
数10年前の「先生のお気に入り」
というドラマで、「芸術高校の国語の先生」 という役が大好きで、
あんな迫らない国語の先生になりたいと思っていたことです。

62歳・二つ目の誕生日(5歳)

今日は二つ目の誕生日です。
本当の誕生日は九月なのですが、
定年まであと4年、という、五年前の今日、職場でクモ膜下出血で倒れ、
救急搬送、三週間の入院、
その年度いっぱい休職しました。


復帰して3年、
36年勤めた教員を定年退職しました。
倒れた直後は社会復帰できる可能性は三分の一と言われ、
夫は腹くくったといいますが、
家族、職場の人たち、友人たち、そして生徒たちの支えで、
無事定年を迎えることができました。


また血管切れたらかなんので、生き方変えようと思い
ガツガツしんと、ゆるりと生きようと。
今日を生きなおしの誕生日に決めました。


定年後、非常勤になり、新しい生活に慣れていくのに1年。
2年目のこの春、何か新しいことを始めてみようかなと、
ブログを書いてみようかな。
と思いついたわけです。
いつから、始めてもよかったのですが、
五年前もたつと最初の決意も薄れがちになってきたので忘れないように、
二つ目の誕生日から始めることにしました。
生きなおしの5歳です。
そんな、定年女子の「日」「日」です。

勝手に、働き方改革

定年まではなんとかたどりつきましたが、その後をどうするか。
退職と同時に年金が出ない谷間の世代です。
同業、1歳年長の夫と相談して、
夫は再任用でフルタイムで働き、
私は非常勤で働くことにしました。


そう決めた、理由


①病後の体調にちょっと自信がないこと。
「病後」を抱えて、行けるとこまで行こうと思ったこと。


②90歳、九州で一人暮らしで頑張っている、母の援助に時々帰ること。


③いきなり倒れたことで
 いつ、どこでどうなるかわからない。
「残りの人生は限られている」と強く思ったこと。


生き方変えるには、やはり働き方を変えることだと思い、
定年になったことだし、
仕事は週4日の非常勤で続けることにしました。


働き方を変えて一番思うのは、
時間に追われるという感じがなくなったことです。
それで、ひとつ、ひとつのことに集中できる。
すると、日々のなんでもない、ひとつ、ひとつのことがとても
楽しく味わえる。


1年半、そんな感じでやっている「日」「日」です。